一針一針に美学を込めて刻むステッチと、一辺一辺に信念を込めて磨くコバが、革製品の域を超えて芸術品の高みへと導いているスタジオ『FIET』のシューホーン。日本屈指のレーデルオガワによる、表面が滑らかで深みのある美しいツヤと、吸い込まれるほどの透明感を宿した「アニリン染めコードバン」が、極上感を演出。靴ベラとしての機能性を重視した絶妙な立体感と薄さが、履きやすさを実現しながら、手にしたときのフィット感や高級皮革による重厚感が、所有欲も駆り立てるとともに、大切な方に似合うカラーオーダーでのギフトなど、大人のこだわりを満たしてくれる。
手のひらサイズへと、コンパクトに収まるスライド式の設計。革靴のヒールに接するバランスを考慮した立体成形の靴ベラは、差し込みやすいように薄さを追求しながら、扱いやすさ・持ちやすさも重視しています。カバーは、重厚感のあるハリを与えながら、「アニリン染めコードバン」が映えるデザインで演出。出し入れしやすさも叶えるとともに、内装の「トスカーナ」が、収納時のヘラをしっかりホールドしてくれます。
日本・レーデルオガワ製「アニリン染めコードバン」の外装は、珍しいカラーの「Apple Green」をはじめとする全5色からセレクトしてオーダー。金具も、Silver・Goldのいずれかからセレクトできます。また、ブランド ロゴの刻印は、Silver・Goldの箔押し、もしくは素押しの3種類から選ぶことが可能。自分用としてだけでなく、プレゼント用としても、セレクトオーダーによる受注生産で、オリジナル感を高められます。
手縫いにこだわっている『FIET』では、緩まず擦れにくく高い強度を保つことができる、手縫いならではの素晴らしさを追求するとともに、糸には「ユーフェン」のポリエステル0.45mmブラックを使用して、ステッチ部分が“柄”に見えるように仕立てへと昇華。漆塗りと見間違えるような透明感・光沢感を極めている切り目本磨きのコバは、芸術品を想わせる美しい額縁効果をもたらしています。また、素材においては、繊維質に優れた堅牢性と高級感を兼ね備えているものを、数ある皮革のなかから厳選して贅沢に使用。さらに、デザイン性・機能性・操作性を末長く保たせ続けるために、使い込んでいく年月に合わせて変化していく形状・使用感を想定した緻密な設計を実現しています。
コードバン専門の染色・加工を生業にする工房・レーデルオガワが手掛け、表面が滑らかで深みのある美しいツヤと透明感は業界随一とも評されている「アニリン染めコードバン」。鞣しには日本屈指の新喜皮革製のピット槽に漬け込んだ原皮を使用し、レーデルオガワが再加脂を行います。アニリン染めは、革の中まで染料を入れる一般的な水染めと異なり、原皮の表面にだけ一枚一枚確認しながら薄く薄く染料を入れる特殊技術が用いられています。そのため、コードバンらしいナチュラルな風合いを残しつつ、独自の程よい色ムラ感も出しながら、五感に訴えるほどの透明感と輝きを実現。また、経年変化も魅力で、時間の経過とともに味わい深く変わっていく表情を存分に楽しめます。
1955年にイタリア・トスカーナ州サンタクローチェ地方で創業した、イタリア最大手に位置付けられているタンナー、バルダルノ社（Valdarno）による植物性タンニン100％のイタリアンレザー「トスカーナ」。伝統技術と最新技術を融合させたイタリア植物タンニン鞣し協会に所属しており、デザイナーからのリクエストが多いタンナーとしても有名です。厳選された良質なフランス産原皮の牛ショルダー部分のみを使用し、乳脂加脂の工程で牛脂と天然油を混合することで、自然な革の香りを醸成。また、バケッタ製法と呼ばれる伝統的な手鞣し工程を経て、空ダイコによる揉みを入れた後に型押しが施され、美しく上品なシボが生まれております。同社ならではの鮮やかな染色や、オイルをたっぷりと含んだツヤ感が、使い込むほどに味わいが増していくのも魅力になっています。
