オリジナルのアイテムを、革職人・太田陽介がハンドメイドで製作している、北海道札幌市に拠点を置くブランド『HIGE LEATHER』のシューホーン。イタリア・ワルピエ社による最高級ヌメ革「ブッテーロ」の新鮮なツヤ感と、イタリア・ロカド社の究極レザー「シェルコードバン」の輝きが、美しく融合。「ブッテーロ」6色と、「シェルコードバン」3色から、カラーオーダーでき、靴ベラとキーホルダーが融合した、この上ない機能美と使いやすさが、プレゼントなどにも最適で、大人の洒落た逸品として楽しませてくれる。
イタリア・ワルピエ社「ブッテーロ」とイタリア・ロカド社「シェルコードバン」による2種の高級マテリアルが、両サイドの素材として共演。『HIGE LEATHER』独自のデザインによる、表面と裏面で異なる流線形のフォルムも魅力です。また、装着する鍵の重さを考慮し、芯材には軽量な樹脂（プラスチック）製にすることで、靴ベラとしての適度な“しなり”も魅力。さらに、その芯材を貼り合わせ前に下処理を施すことで、2つ素材との接着強度を高めるとともに、貼り合わせる際に生み出される立体感も意識しています。
ステッチの両サイドに沿うように施された2本のネン入れが、洗練されたシャープさを創出。内側のネン入れは、立体感を美しく際立たせています。外側のネン入れは、コバとステッチの間の数ミリの箇所に、熱ゴテによる熱が加わることでコバの繊維を引き締める効果も両立。また、キーリングの金具を留めているベルト部分は、伸び止め処理を施すことで強度を高めながら、重厚感のあるエレガントさも演出しています。
革職人・太田陽介が自身で納得いくまで磨き上げるコバ磨きは、他にはない美しさと切れ目が割れにくく剥がれにくい丈夫さを実現。また、『HIGE LEATHER』では、シューホーンのみ、使用する際に圧が掛かることを考慮し、一針一針を細かいピッチで細心の注意を払いながら、強度を高められる手縫いにて縫製。さらに、蝋引き糸を使用することで、糸の強度も高めて、縫製時の糸の毛羽立ちも抑制しています。そのうえ、コバと蝋引き糸は、それぞれ8色からカラーオーダーでき、自分用やプレゼント用としてカラーコーディネートも楽しめます。
1990年に創業した、イタリア・トスカーナ地方にある新進気鋭のタンナー・ロカド社（ROCADO）による「シェルコードバン」。日本では、アメリカ・ホーウィン社が有名ですが、イタリアでも現在ではオイル仕上げのコードバンの製造が進められています。古くからイタリアには、革の内部に多量の油脂成分を浸透させるバケッタ製法があるので、コードバンの特性をしっかり理解し、植物性タンニンの鞣しから最終工程の磨きに至るまで約半年以上の時間を費やすことで、染み込ませたオイルが内部から潤い、きめ細かく滑らかな美しさを実現。さらに、適度なハリと、しなやかな強度も併せ持つ、魅力的な素材に仕上げています。ホーウィン社の「シェルコードバン」は、ワイルドで男性的な質感が印象的であるのに対して、ロカド社の「シェルコードバン」は、丁寧で均一な染め感により、繊細で女性的な質感が印象的です。
イタリアのトスカーナ州フィレンツェにある老舗タンナー・ワルビエ社の伝統的な技法により、じっくり時間をかけてこだわりを持って作られた、ヌメ革の最高級革「ブッテーロ」。化学系薬品等の顔料を一切使わず、自然な風合いを重視した製法で作られた、堅牢なイタリアンレザーです。血筋の痕跡や放牧時に付くキズなど革質が自然に表現され、かつて血が通っていた生き物であることを色濃く感じられるのが特長です。また、鞣し時にしっかりと時間をかけて加脂を施すことで深さが増し、繊維密度が高くコシが強くなり、革自体に復元力を備えるようになります。しっかりとした手触りと新鮮なツヤ感が魅力で、使い込むほどに革本来の味が増す、育てがいのある素材です。
