一般的な名刺入れの「通しマチ」ではなく、「捨てマチ」と呼ばれる技法を用いることで、マチが外側に開いて名刺の出し入れがしやすく、角が折れる心配もない、使い心地に優れた設計・構造を実現。メインポケットに約40枚入れられる収納性とともに、可能な限り収納ポケットへの縫製を排することで、使用時のステッチの引っ掛かりも抑えるなど、細部までユーザビリティを追求しています。

『IKUMA』の革職人・生熊俊介が、すべての工程を丁寧に進めていくことで、革製品を高品位な作品へと昇華。温度・湿度・部位などで異なる革の変化・違いに対して、職人としての経験値と使い慣れた仕事道具で微妙な薄さに調整し、軽量でありながら丈夫な仕立てを実現しています。手仕事によるコバは、丁寧なヤスリがけで程よいナチュラル感を残しながらブラックのコバ剤で仕上げて、耐水性・耐久性を高めながら美しく引き締まった印象を追求。さらに、負担のかかる部位には芯材を仕込むことで、長く使い続けられるように仕立てています。