自分の歴史を刻みながら、育てるアイテムを追求するレザーブランド『m.ripple』の二つ折り財布。イタリアンシュリンクレザー「ミネルバ・ボックス」の一枚革を、折り紙のように折って作られた独創的なデザインと、フラップ・内部ポケットに使われている「ブッテーロ」との相性の良い組み合わせが、経年変化の美しさとともに、この上ない愛着感を醸成。金具を用いずに自由な発想から生まれた魅力的なフォルムと、軽さ・コンパクトさとともに計算し尽くされた機能性が、これからの毎日を変えていく。
一般的な二つ折り財布は、表革と裏革を張り合わせて製作。しかし、この財布は、一枚の革を折って作られている独特な構造で、厚みのある革を折り紙のように折り畳んで、美しい成形を実現しています。『m.ripple』の二つ折り財布の凄みと秀逸さは、この品質と独自性にあります。
一枚革で二つ折り財布を実現するのに相応しい、イタリア・バダラッシカルロ社によるイタリアンシュリンクレザー「ミネルバ・ボックス」。発色が美しく、使うたびに革の表情が育っていくので、美しい経年変化を楽しむことができます。程よいハリ・しなやかさがあることで、手仕事で調整される緻密な折り加減と絶妙なバランスによる、美しいフォルムを実現。また、適度なスペースを作れるとともに、収納量に合わせて本体が膨らんで調整でき、さらにフォルムを美しく保てるといった、構造上の3つの利点も併せ持っています。そして何よりも、手で持ったときに縫い目に接しないので、触り心地や馴染みも快適で、気持ち良く使うことができます。
「ミネルバ・ボックス」は、とても薄化粧で、すっぴんに近い素材のため、革本来の血筋や染めムラ、小キズなどが見受けられますが、それらも使い込むことで次第に馴染み、新たな表情として無類の魅力になります。
小銭入れは、外側のフラップを内側に入れて被せるだけのシンプルな構造。二つ折りに閉じた状態で、小銭がこぼれ落ちないように設計されています。フラップと内部のポケットの素材には、植物性タンニン鞣し牛革「ブッテーロ」を採用。銀面のきめ細かい美しさだけでなく、床面も最適な厚さまで漉いてキレイに整えられています。また、フラップの裏には、シークレットのカードポケットも装備。さらに、必要以上の縫製を加えずに、切り目が磨かれた雰囲気のあるコバと、しっかりと刻まれたネン引きが、上質なクラフト感を際立たせています。
収納しても分厚くならない設計なので、小さなバッグや胸ポケットにも入れられ、コンパクトに使えます。
イタリア・フィレンツェのバダラッシカルロ社（Badalassi Carlo Srl）が、1000年以上の歴史を有する古代のタンニン鞣し製法であるバケッタ製法を蘇らせて生まれた「ミネルバ・ボックス」。牛脂を含んだオイルを革の内部にまで浸透させて、留まるまでゆっくりと丁寧に時間をかけて染み込ませることで、素材を商品化させて使用を終えるまで永久と言えるくらいに潤いとツヤを楽しむことができる究極の革です。また、素材自体から発するオイルで、ケアしながらエイジングもできます。ワイルドな風合いでありながら、肌触りが良くてハリがあり、銀面の透明感と温かみを兼ね備えています。さらに、シュリンク加工による表面のシボは、部位の革質差により入り具合や有無が全く異なり、自然な風合いを醸し出しています。
イタリアのトスカーナ州フィレンツェにある老舗タンナー・ワルビエ社の伝統的な技法により、じっくり時間をかけてこだわりを持って作られた、ヌメ革の最高級革「ブッテーロ」。化学系薬品等の顔料を一切使わず、自然な風合いを重視した製法で作られた、堅牢なイタリアンレザーです。血筋の痕跡や放牧時に付くキズなど革質が自然に表現され、かつて血が通っていた生き物であることを色濃く感じられるのが特長です。また、鞣し時にしっかりと時間をかけて加脂を施すことで深さが増し、繊維密度が高くコシが強くなり、革自体に復元力を備えるようになります。しっかりとした手触りと新鮮なツヤ感が魅力で、使い込むほどに革本来の味が増す、育てがいのある素材です。
