手で掴んだり、ポケットに収めたりする際に、丁度よい絶妙なサイズ感を追求。細かな調整を繰り返して、通常のラウンドジップ長財布よりも薄くて背の低い設計にすることで、バランスを図っています。また、外装・内装だけでなく、カード段・コイン収納の裏面など、すべてのパーツを「ダービー」の2枚貼り仕様にして、ヘリ返しではなく切り目で丁寧に仕立て。デザインのアクセントにもなっている引き手は、摘み心地と開閉のしやすさを追求して、製作にも手間を掛けています。

『RAGTIME』の柏原慎が、建築設計士だった感性・経験を生かして、いろいろな計算のうえで製品を設計。レザーアイテムとしてのスタンダードなデザインを、どのようにしてスタイリッシュなイメージへと導けるかを熟考しています。また、オーダーメイドで培われた経験・実績を生かし、総手縫いによる丁寧なステッチは、アイテムごとに最適なピッチで調整。さらに、しなやかでありながら耐久性も備えさせるため、芯材に紙などの異素材を使わず、フランス製「ボックスカーフ」を使用して、各パーツの芯材厚を0.05－0.1mm単位で調整することで、薄さも強さも両立させています。