人気レザーアーティスト・高橋秀行が、こだわりの逸品を手作りで届けている、ブランド『LUTÈCE』による、コンパクトウォレット（純札入れ）“Spina”。手に収まる程よいサイズ感の二つ折りタイプで、シンメトリーの内装などは、微調整を幾度も積み重ねたうえで、いまも進化を続けている絶妙な機能美が魅力。和紙のような風合いの「プエブロ」と、ツヤと潤いを纏う「リスシオ」による、人気イタリアンレザー2種を、外装・内装・札入れとして自由に組み合わせながら、カラーセレクトで魅せる独創的なオリジナル感で、大人の感性を刺激してくれる。
手のひらに収まるコンパクトなサイズ感ながら、ナイロン・布・紙などを一切使用せず革素材のみの贅沢な仕様になっているため、使い始めは厚みを感じつつも使い込むほどに柔らかさが生まれて薄くなっていき、スリムな使い心地を実感。内装のシンメトリー設計によるカードポケット（左右3つずつ・計6つ）は、角を落とした特長的なデザイン性と、斜めから軽く出し入れできて、効果的なステッチで抜け落ちづらい機能性を併せ持っています。また、片側を縫わずに大きく開く札入れは、紙幣の出し入れしやすさも追求。二つ折りを閉じることで、しっかり紙幣がホールドされて抜け落ちる心配もありません。
外装・内装・札入れの3パーツそれぞれを、「プエブロ」と「リスシオ」のいずれかの素材とともに、それぞれに多彩な各8色から選んでオーダー。豊富な21カラーをラインナップしている糸色も、そのなかからセレクトすることが可能です。外装・内装・札入れの素材・カラーと、糸の色との自由自在な組み合わせをイメージしながら、オリジナルのアイテムを仕立てるように受注生産。自分用としてはもちろん、大切な人へのプレゼント用としても歓んでもらえる、大人の遊び心に満ちた逸品です。
『LUTÈCE』では、素材の魅力を存分に味わえる選び方にこだわる、レザーアーティスト・髙橋秀行が、アイテムやパーツごとに1枚革から最適な部分のみを見定めたうえで、絶妙な厚み調整を施しながら貴重な部位のみを使用。総手縫いでは、ほつれにくくて丈夫な「八の字縫い」を採用するなど、断裁・縫製・仕上げに至る全工程に技術・配慮を注力させながら、すべて手作業で製作しています。コバ（切り目本磨き）では、断裁面の繊維を柿渋で染め固め、紙やすりで整えながらヘリ落としでバリを落とし、丸みを持たせて磨いたうえで、何度も仕上げ剤を塗り込む工程を繰り返すなどの美学が凝縮。細部にまで貫かれている美意識の高さと、ひとつひとつの作品に想いを込めた妥協なき仕立ての丁寧さが、比類なきクラフト感あふれるクオリティへと導いています。
イタリア・フィレンツェのバダラッシカルロ社（Badalassi Carlo Srl）が、1000年以上の歴史がある古代のタンニン鞣し製法“バケッタ製法”を蘇らせて誕生させた、表面に毛羽立たせる加工を施した牛革「プエブロレザー」。化学薬品を一切使用せず、植物性タンニンで時間をかけてじっくりと丁寧に鞣しています。イタリア語の“プエブロインディアンの集落”に由来した、民族的な表情を持つ革という意味が表すように、表面の起毛は和紙のような独特の風合いでザラザラした肌触りから、使用していくにつれ内側からのオイルが馴染み、3カ月程度で起毛部分が寝て表面はツルツルになり、その後は美しいツヤ肌になっていきます。経年変化による革を育てる楽しみが味わえる、高級素材のひとつです。
イタリア・フィレンツェのバダラッシカルロ社（Badalassi Carlo Srl）が、1000年以上の歴史を有する古代のタンニン鞣し製法であるバケッタ製法を蘇らせて生まれた「ミネルバ・リスシオ」。牛脂を含んだオイルを革の内部にまで浸透させて、留まるまでゆっくりと丁寧に時間をかけて染み込ませることで、素材を商品化させて使用を終えるまで永久と言えるくらいに潤いとツヤを楽しむことができる究極の革です。また、素材自体から発するオイルで、ケアしながらエイジングもできます。ワイルドな風合いでありながら、肌触りが良くてハリがあり、銀面の透明感と温かみを兼ね備えた魅力的な素材です。
