大きい長方形のような一枚革を、折って畳んで引っ繰り返して製作することで、パーツを可能な限りミニマルにした、長財布“minimal”。とても柔らかい素材でないと、このデザインを実現できないため、イタリアンレザーで人気の高いバダラッシカルロ社製の、薄くて軽やかな「ナッパネビア」を使用。白い霧のように表面がワックスで覆われているのが特長で、使うほどに少しずつ霧が晴れて、本来の地色が現れてくる、育てることを存分に楽しめるのも魅力。握ったときの感触や肌への馴染みがとても良く、ずっと触っていたい感覚へ。カブセのカシメがデザインのアクセントになりながら、留め具の位置を視認させる役目も。アンティーク調のホックがレトロ感を添えながら、ちょっと不思議で面白い個性を奏でてくれる。